折箱は、他国では類を見ない日本固有の容器です。
現在では様々な素材で作られるようになりましたが、
昔は、高温多湿でも内容物が腐敗しないように、
抗菌作用がある木材を使用して作られた食品専用の容器でした。

折箱の起源は6世紀頃に遡り、朝廷への献上物を入れる木箱や、
宮人や貴族が食事を乗せていた白木の盆「折敷(おしき)」が始まりとされています。
その後、江戸時代には芝居の幕間に食べる幕の内弁当の容器として、
明治時代には駅弁の容器として広がりました。
戦後は、プラスチックや紙などで作った折箱が大量に作られるようになり、
一方で木製の折箱は、食品に限らず「こだわりの品」をいれる梱包容器として
広く利用されるようになりました。

赤沢折箱製作所は、創業以来無垢の木材にこだわって、
多様な折箱をつくり続けています。